本震・前震・余震
大地震が起った時に、その後、数時間後または数日後にこの地震と関係あるとみられる小規模の地震が何回が起ることがあります。これを余震と言います。余震の震源は必ずしもその前の大地震のそれとは一致しません。また大地震の前にも関連のある小規模地震が起っていたことが分かる場合、それらの小地震を前震と言います。前震の起る場合は、余震よりずっと少く、いずれにしても、大地震が余震や前震を伴うものであったとき、その大地震を本震と言います。
地震を感じた地表の範囲を震域と言います。これは必ずしも震央を中心とする同心円にはなりません。別な表現をすれば、総ての地震が震央を中心として四周にしだいにゆれ方が弱くなるような規則性を示すとは限りません。特に異常な強さのゆれが震央から遠い所に発現する場合、異常震域を持つ地震と言います。また前述のように震源が決して一点ではないことから、地下の一部にある立体を占める震源の範囲を震源域と言います。大地震ではこれが半径数十キロの球体に相当する程度になります。

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