ショルツ理論

ショルツ理論とはアメリカのショルツが、地震波速度比の変化に関する最近の観測データと、岩石の抵抗力と破壊に関するメカニズムの研究から導入した地震予知を目指す新しい理論で、1973年に日本に紹介されました。同時にショルツは、数年内に南開東でM7以上の大地震が起りそうだと警告しました。この理論は岩石にカが加えられた時に生ずる割れ目に地中の水が浸透してたまり、いわば岩石が水の浮力を受けて軽くなるために深部に蓄積されていた地震エネルギーの発散すなわち大地震の発生をさそうというもので、この遇程の前半において岩石に割れ目が生じた段階では、前震に相当する小地震を観測するとP波の速度が遅くなります。これはS波速度に対するP波速度の比のP/S値の滅少で示されます。そして本震はP/S比が正常の値の約1.75に戻った直後に発生し、なおかつ、この比の値が減り始めてから戻るまでの期間、数日ないし数年が長いぼど、地震の規模、M3からM8までが、大きいということが、いくつかの地震例で確かめられています。

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