人工地震
人工地震は多量の火薬を爆発させて、人工的に地震を起こし、その地震波動をいくつかの地点で観測することによって、その地方の地下の構造を調査する方法です。したがって地震そのものの研究にはほとんど役立ちません。これを応用し、油田、鉱脈の開発やダム、トンネル建設などの土木工事計画の基礎資料を得たり、また学術的には、地下数10キロまでの地表構造を探査します。岩手県石淵ダム、群馬県野反ダム建設工事の際に大石塊のダイナマイト爆破を利用してこの観測を行ない、地殻構造を知るうえに多大の成果を得ました。

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