マントル

地球の外側の厚さ数10キロ以内の薄皮の部分を地殻といい地殻の下、深さ約2900キロまでの部分をマントルと言います。地球の核を包むカンラン岩質の岩層です。地殻のマントルの境界面をモホ不連続面といいその深さは大陸の下で平均30キロメートル、海洋底で5キロから8キロです。地震は地表から深さ数10キロメートルの所で起きるものが多く、ときには100キロメートル以上数100キロ位までの深さのものもありますが数は少なく、地震は地殻の中とマントル上層部に発生する現象です。アメリカで進められていたモホール計画は、南カリフォルニアの沖合い、水深3700メートルの所の海底で深井戸を掘り、モホまで達しようというもので、地球内部の構造解明のために、その成果が期待されています。
地球の内部構造のうち、地表付近の地殻と中心部の中心核との間にあり、中心核のような流体ではないがマグマが発生したり放射性物質の崩壊が起こっていると考えられ、地殻との関係の深い部分をマントルと名付けています。このマントルの物質は高温高圧の状態にあるカンラン岩質のものということがわかっていますが、実際にサンプルを掘り出すことは現在の技術の段階では不可能です。世界で初めて、日本鉱物学会の研究グループが100万気圧の超高圧を発生することに成功し、人工の頑大石を使いマントル物質と同じ状態を作り出しました。今後これにより地球内部の物質の研究が飛躍的に進むことが期待されています。

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