フォッサマグナ
日本列島を組立てている地質構造のうち、本州の中央部を縦に区切る構造線をフォッサマグナと言い、大断層線の意味になります。新潟県の糸魚用から松本盆地、諏訪盆地、甲府盆地を通って静岡県の大井川付近まで走っています。このような地質的弱線沿いは、現在でも地すべりや地震を伴う断層運動が起きやすく、昭和47年4月に、東名高速道路の吉田インターチェンジ西方で発生した土砂崩れは、第三紀層の磯岩からなります。この付近の切通し斜面の風化が進んで、4月上句の10日間に160ミリを記録した降雨の影響で崩壊した結果ですが、フォッサマグナに沿う多数の断層線の存在が地監を弱くする原因になっていることは確かです。

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