UMP

地球は半径約6370キロメートルの球状体、正確には軸方向の半径がやや短い画転楕円体で、その中心部に、半径3400キロメートルの核があり、核をとりまいて、厚さ2900キロメートルのマントルがあります。地表からマントルの表画まで、つまり地殻の深さは大陸部で約35キロメートル、大洋では海水の厚みともで、約12キロメートルあり、このマントル上層部までの地下構造をさぐるのがUMPの目的で、1962年に始まりました。この計画にもとづくこれまでの調査と研究の結果、世界の地球物理学者により、多くの興味ある学説が出されました。特に大洋の中央部で地殻がマントルから熱流出をうけて周囲へ動き出しているという海洋底拡大説や、これに関連する大陸移動説の復活などが注目されます。日本近辺の間題としては、日本海が大睦縁辺の海と太平洋などの大洋との中間的な深さを持ち、日本海底の地殻の厚さも大洋底の地殻に似てかなり薄いことから、日本海が従来考えられていたような大陸縁辺の陥没部分ではなく大洋の一つとして古い地質時代から海だったとする説が有力になりました。UMPの成果をもとにして、GDPの新計画が建てられています。

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