ダイナモ理論
地球のまわりには磁場があるために、磁針を地上に置くと南北、地磁気の南極と北極の方向を指します。この地球磁場の発生原因として考えられるのが、ダイナモ理論と言われるものです。地球の中心部には地球半径のぼぼ半分近くを占める中心核があり、これが導電性の流動体であり、地球の自転とともに運動して電流を起こすために地球の周開に磁場が生ずるのだと説きます。この理論は特に新しいものではありませんが、地球の磁場の方向や強さの変化に関する研究や新しい発見が進み、特に過去の地球上の堆積物の中に保存されその堆積当時の地球磁場の方向を示してくれる磁性物質、鉄を調べると、地質特代の間に何回も地磁気の南北の両極が通転したことが分かりました。近年日本で琵琶湖底の200万年以来の堆積物を調査した結果、5回の逆転があったことをつきとめています。ダイナモ理論ではこのような地球磁場の逆転は説明できないために、新しい理論が必要になったとされます。

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